医療現場の「5S」活動

医療現場において「5S」という言葉を耳にするようになりました。

「5S」とは職場環境の改善のための言葉で、もともとは製造業で用いられていましたが、最近では医療現場でも重要視されるようになりました。

この5Sに組織全体で取り組むことで、業務(作業)効率の向上、ミスや事故の防止に繋がります。

  • 整理…必要なものと不要なものを区別し、不要なものは捨てる
  • 整頓…ものの配置場所を決め、わかりやすく示す
  • 清掃…清掃を通じて物品を点検する
  • 清潔…清潔な状態を維持する
  • 躾(習慣化)…決められたことを、決められた通りに実行する習慣をつける

複数のスタッフが同じもしくは連携した作業を担当し、チームで業務を行う組織には必要なスキルといえるでしょう。

医療現場では多くの場合、交代制・チーム制を取っているため、複数のスタッフが「いつも同じところに同じ物がある」という職場環境は重要なポイントです。

清潔な空間は「このクリニックなら安心して治療を受けられる」という患者さんの安心感・信頼感にもつながりますし、安心感・信頼感はリピート患者につながります。

医療従事者として“接遇の5原則”だけでなく、“医療安全の5S”も実践していきましょう!